えかきのこころ


by macaron-framboise
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せんせい

前職場西ヶ丘幼稚園の絵本を通して出会った
武蔵野市、境幼稚園のお母さんたち。

今年3月に境幼稚園は子ども園に切り替えるために昔からの園舎の建て直し作業に入ったらしいんだけど。。。

お母さんたちが、今までの境幼稚園を残そうって、
沢山の絵本を作ったり、子どもたちが遊べる小さな境幼稚園を作ったり…
形にこだわらず、今もみんなで集まって、
子どもたちのためにって、幼稚園の先生たちがしてくれたようなワクワクする行事を作り上げてる。

場所がなくても、そのお母さんたちを見てると行ったこともない境幼稚園に居るような気分になれる。

本当にすごいなぁって、思う。

更に感動したのが、
この間の、境幼稚園元園長先生の講演。
園長先生の言葉を聞いて、全部が『なるほど』って繋がったよ。


まず、境幼稚園の園長先生の根本的な想いが、西が丘幼稚園の代々の園長先生の想いとすごくよく似てた。
園長先生になる前に小学校の先生だったってとこも一緒。
一概には言えないけど、幼稚園の先の小学校の子どもたちを知ってる人は、
子どもの見方が幅広くて、何が必要かをよく捉えてるって思うし、
その上で幼児期にさかのぼって教育をしようって思う心は本当に信頼できるし、本物だって思う。

そんな、かっこいい園長先生の姿は西が丘の園長先生の姿とすぐに重なって、
私が作った西が丘の絵本1冊で、お母さんたちが『境幼稚園とそっくりだ』って言ってくれたのが本当によく分かった。

境幼稚園の園長先生の全ての話が楽しくて、勉強になったんだけど、
一番印象的だったのが、入園したての子どもたちを例に挙げた、子どもの見方だった。


初めての集団生活が始まって、

門でお母さんにしがみついて離れない子
入ってすぐに何か興味のあるものに飛びついて動かない子
廊下で寝そべってる子
あっという間に飛び出してめちゃくちゃに走り回る子
教室の隅っこでじっと周りを見てる子。。。

園長先生は、だめ子なんて一人もいないって言った。
どの子にもその子の事情があるんだって言った。
先生はあの手この手でその子たちの気持ちがまとまる瞬間を作り出すけど、
その先生たちのチャレンジにも間違いはひとつもないって言った。
色んな大人の色んな見方が、その子ひとりひとりの気持ちを掴むから。


本当に、その通りだって思ったよ。

こんなに大切なこと、西が丘幼稚園で当たり前のように思ってたのに、
私、全く忘れてた。

先生が子どもに怒鳴ってばかりの今の職場を別世界に思ってるうちに、
保育者としての自分も別人になっちゃってたみたいだよ。
こんなとこだからって、手を抜くどころか、気持ちも抜けてた。

目の前にいるのは同じ子どもなんだって、頭では分かってたのにさ。



境幼稚園の園長先生は、
3、40人のお母さんたちの中でアウェイな私を絵本作家として、また保育者として紹介してくれて、お母さんたちはこんな私に拍手をくれたんだけど、
同じ空間でお母さんたちと一緒に、初めて学んだような顔で頷いたりして、すごく恥ずかしい気持ちだった。
ここのお母さんたちの方がよっぽどすごい。
私、保育者なんて、言っちゃだめだって思って、泣きそうだったよ。



帰りがけに、
ひとりのお母さんに
今は乳児と過ごしていることを伝えて、
本当はもっと、思いっきり走って遊ぶ子どもたちを見たいって言った。

プレイパークはどう?って、
私が住む横浜市にも、プレイパークがあることを教えてくれてたよ。


お母さんたちとの食事会をキャンセルして、早速その足で行ってきた。


竹林に囲まれた鯛が崎公園の登り口はひっそりしてたけど、
少し進むと、段々こどもたちの声が聞こえてきて、
公園に辿り着いたら沢山の子どもたちがいっぱい笑ってた。

小学生が焚き火をして柿を焼いてたり、
みんなで、ハンモックにぶら下がってたり、
転けて砂まみれになっても笑って走り去る子も居たし、
入り口の地面にはチョークでいっぱい絵が描いてあった(;_;)

プレイリーダーの人たちは本当に楽しそうにしていて、
その中になんと富士宮市出身の子も居た!


本当に本当に、みんな楽しそうだったよ。嬉しかった。
あっという間に、保育者として別人になってた自分を少し取り戻せそうって思ったよ。


今のスケジュールだと、たまにしか遊びに行けないけど、
これからはちょっとずつここにおじゃますることにしたよ。
こっちに住んでる間、なんかようやく色んな居場所が出来た気がして、ほっとした。



境幼稚園の園長先生は、
子どもは親のものではない、
子ども子どものものであって、社会のものなんだって言った。



それを育てるのは、親であって、社会の色んな大人。
自覚がなくとも、
誰もが子どものための大人だよ。

私はまだまだこうして沢山の大人に学んでる大人?だけど、
せめて子どもの前では、みんなのための大人で居たいって思ったよ。



お母さんたちや子どもたちが大好きな境幼稚園は
形を変えて別物のようになっちゃうし、
私は西が丘幼稚園を辞めて富士宮を離れたけど、

そこで学んだ心は消えないし
消しちゃだめだから、

そしたらその次はそれを守って広める人にならなきゃだめなんだって知ったよ。



今の職場の方針に賛同できなくて、西が丘幼稚園の園長先生に打ち明けたとき、園長先生は私に
『今の時代の子どもは、どんな環境に居たって、大変だよ。のぞみ先生、場所は違うけど、一緒に目の前の子どもたちを守ろう』
って言ってくれた。



アーティストとして、保育者として、宙ぶらりんな状態だけど、
私はいつも
子どもたちのため、人のために、発信していきたい。


こんな世の中だけどね、温かいことも沢山あるから、まっすぐいきたい生きたい。



こうして、出会って背中を押してくれる人たちには、感謝してもしきれないよ。
だから作品には
ありがとうを詰め込みたい。

色んな思いが詰まって欲張りな作品たちだけど、何か一つでも、みんなに伝わるといいな。
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by macaron-framboise | 2012-11-09 14:21 | potsu Life